こんにちは!Webデザイナーの村松侑希です。
先日Webデザイナーさん向けのお話し会というものを開催し、皆さんのお悩みをお伺いしている中で、フリーランスのWebデザイナーとして、どう価格設定していくのか?という話題が上がりました。
私も起業スタートした時には、お見積書を作るのに何時間もかかっていました。。。
今日はフリーランスとして自分の制作に価格設定していくのか、お客様に提示していくのかということをお伝えします。
フリーランスWebデザイナーの価格設定どうしてる?
私の価格設定の経過
皆さんは価格ってどう決めていらっしゃいますか?
価格に関しては、いろんな考え方があると思います。
私は今までホームページ制作に関して、
一番最初は無料から始まり
数万円、数十万円、
中には100万を超える規模のサイトまで
徐々に上がっていきました。
開業3ヶ月は数万円を何件か友人や知り合いの方を中心にモニターとして制作させていただき、
まずは作る、お客様とやり取りする、お客様のご希望のものを作ることに慣れていきました。
その後発信活動をしていく中で是非お願いしたい、というお客様に出会うことができ、
初めて30万円のご依頼を頂いたときには嬉しくもありドキドキでしたが、それと同時にその頃には、実績を積んできた分、自然とこの価格で十分なサイトを提供できるという気持ちの土台ができていました。
無事サイトを納品後、お客様がたくさんいらっしゃっているとお声を頂き、とても嬉しく思っています。
そこから法人様と取引することもあり、今では100万円を超える規模の制作までさせていただくこともできるようになりました。
私に初めて訪れた価格設定のタイミング
Webデザインスクール時代に
先生から
「あまり安く請け負い続けないように」
と言われたことがあり、
その時私は、
なんでだろう?
だって私は案件を受けられるし、お客様は安く作れるんだったらWinWinじゃないのかな。
と思っていました。
初期の頃に、
いくつか数万円で請け負っている時があり
それ以外に30万円ほどで
請け負っていた制作もあった時に
数万円の方の制作に対して
こちらは安く請け負ったから、、
というような気持ちが一瞬よぎった時に
先生が私たちに言ってくださった言葉を思い出して
そこでハッと気づきました。
お客様は自分の大切な事業の
サイト制作についてお任せくださっている。
そしてサイトを作ることはそんなに頻繁なことじゃない。
だからこそ、そんな気持ちを持ってはいけないな、と。
きっとそこが私の価格改定のタイミングだったと思います。
でもおそらくそれは1つ作っただけでは気づけなくて、いくつか経験を重ねたからこそ自分で気づけたんだと思うんです。
値付けって本当に難しくて
誰かにこれはいくら相当だと思うよ、とか
つけてもらうことでもなく
自分のサービスなので
自分で決めていかないといけない。
そうやって経験して徐々に
自分の中で
これなら自信を持って提供できる!
そして最大限還元できる!
という価格が見えてくるのだと思います。
価格は高すぎても低すぎても辛いので、
自分のちょうどいいはどこなんだろう、
にアンテナを貼って見つけていく
きっとモヤモヤしたら
価格を見直す機会なのだと思います。
フリーランスWebデザイナーの価格の考え方
相場はありそうでない。自分のちょうどいい感覚を知る
私も初めて値付けをするときには、フリーランスの方のホームページを何人も何人も見にいきました。(これだけで何時間費やしたんだろう・・・)
経験によっても違えば、例えば制作会社→フリーランスになった方と未経験スタートしたばかりの方でも違ったりと本当にピンキリ。
お見積もりを初めて出すときには、経験1~2年目くらいの方の掲載されていた金額を何名か見て、参考にさせて頂いていたと思います。
例えば
その参考にさせていただく金額が今の自分にとっては高すぎる・・・ドキドキ・・・という場合は、私は
今の自分がこの金額だったら自信を持って制作できる価格
がおすすめです!
だからそれがいくらやねん・・・
という声が聞こえてきそうですが・・・!
結論スタートした時は
モニターさんをお願いし、まずは低価格からでもお客様の目的を目指すサイトを作る、お客様とやりとりにも慣れる、受注から納品までの流れを理解する、ことが最優先。
そして今後のお客様のために、こんなものが作れます、という実績作りにもなりますよね。
おそらく、その価格で作っていくと自分も慣れてきて、サイト制作も数ヶ月かかってくることが多いので、この価格では続けられない・・・となり、それこそが価格改訂のタイミングだと思います。
低価格で請け負う場合は目的を決める
低価格で受け過ぎないように、と言われましたが、私は最初は友人や知り合いの人に声をかけたりSNS等安く作ることはありだと思っています!
なのですが!ずっと低価格で受注していると時給いくら・・・?と一人ブラック企業になりかねないので、低価格で請け負う場合は目的を決めることがおすすめです。
- 自分が制作に慣れるため
- 今後のお客様と出会うための実績作りのため
- 安くてもこの案件は経験したい
- 新しいスキルを身につけたのでそれを実践したい etc・・・
そして毎回、この価格ではどうだったかな、と作業内容や自分の気持ちを振り返って、次は10%アップしよう、20%アップしようと次回に生かせるといいですよね^^
まずは時給換算してみる
安く請け負っていたら時給100円だった、、、ということにもなりかねないので
時給このくらいで請け負うという「最低価格」は目安として決めておいてもいいかもしれません。
この「最低価格」を決めておくメリットとしては、例えば1、2時間くらいで作業ができそうなご依頼が来たときにもサッとお客様に金額提示ができるので、おすすめです。
これってどれくらいなのかな・・・といちいち他の人を参考にすることなく、お客様にもすぐ提示出来て調べる余計な手間も無くなります。
先に月収、年収等を決めてそれを月にならしていくというのもサービスのやりとりに慣れてきた頃に(もちろん最初からでも!)考えられると先を見据えて行動ができると思います^^
売上の公式を理解しよう
売上の公式ってみなさんご存知でしょうか。
私は起業初期、全く知らずこの公式を知ったときにはとても衝撃でした。
売上 = 客数 × 客単価
こんなにシンプルなの・・・?
売上にかかわらず、基本はこの公式で成り立っているのです。
(私は勝手にもっと複雑だと思っていて自分には理解できない領域だと思っていました。)
これを知ったときに、例えば今持っているスキルが、バナー5,000円、だとすると、月に20万円稼ぐには・・・
・・・月に40人に販売しないといけないわけです。
(電卓を使いました。笑)
それは一人でやりくりしている個人事業主には無理ー・・・!ですよね。
そうなるとまずは客単価からもう少し上げるには?
サイト制作なら単価が上げられる?
客数はこの人数なら月に制作できそう。
と実際に数字に落とし込むと、売上に対するふわっとした不安が明確になり、今からどうしたら理想に近づくだろう、とするべき行動が見えてくるはずです^^
フリーランスWebデザイナーの価格設定のコツ:まとめ
どうしてもスキルを身につけたら集客やマーケティングを学ばないといけない、と思いがちですが、自分とお客様を繋ぐ細かい部分、価格設定やサービススキルの向上などは”対お客様”との経験で身についてくると思うので
制作のスキルを身につけた後は
お客様に関わる
お客様とのやり取りや制作に慣れる
が最優先だと最近とても感じます。
ここが固まってくると、安心してお客様に来て頂けるようになり、自分自身も余計な不安とおさらばでき、自信を持って値付けやお客様へのご対応ができると思います!そうすると自然と価格アップにも繋がっていくと思っています。
今価格設定やお客様に提示するときに悩んでいる方のヒントになっていれば嬉しいです。