
こんにちは、Webデザイナーの村松侑希です。
今回は、フリーランスWebデザイナーとして活動し始めたときに、もっと早く知っておきたかったことをテーマに、リアルな体験談を交えてお届けします。これからフリーランスを目指す方や、活動1〜2年目の方にとって少しでもヒントになる内容になれば嬉しいです。
フリーランスWebデザイナーになってみて気づいたリアルな話
1.デザインスキルだけでは仕事にはつながらない
フリーランスになりたての頃、私は「デザインができれば仕事になる」と思っていました。Webデザインスクールに約1年通ったので、デザインスキルがあればお仕事になるとどこかでそう信じていたような気がします。
でも実際は、スキルだけでは仕事に直結しないという現実に直面しました。
SNSで「こんなデザインができます」と発信しても、なかなかお仕事には繋がりにくく苦戦したことを覚えています。
おそらくその理由は、「ビジネス的な視点」が欠けていたからです。
お客様が本当に求めているのは、“見た目がきれいなデザイン”だけではなく、“目的を達成できるデザイン”。つまり、マーケティングや集客、ブランディングなど、デザインの先にある「成果」を見据えた提案が必要でした。
また、問い合わせ対応や納品までのやりとりなど、デザインスキルだけでなく、お客様対応力も仕事を続けていくうえでとても大切だと、実際にやってみて、はじめてその重要性に気づきました。
2.自分のホームページを持つ必要性

初期にやっておくとよかったことが「自分のホームページを持つこと」です。
当時の私は「もっと実績ができてから、スキルが上がってから、ちゃんと作ろう」と思って自分のホームページを作ることを先延ばしにしていました。でも、これはもったいないことだと後で気づきました。
たとえ1ページだけでも、「私はこういうサービスを提供しています」「こんな制作ができます」「こういう思いで仕事をしています」と伝えられる場所があるだけで、お客様の安心感につながります。
実際、自分のホームページ開設直後から、ご依頼をいただけるようになり、今までお仕事が途切れることなく続くようになりました。
ホームページはポートフォリオとしての役割だけでなく、信頼を得るための大切なツールです。
最低限あったほうがいいのは、
- 実績紹介
- 提供サービス内容
- 自己紹介
- お問い合わせフォーム
この4つだけでもあると良いです。
自分でホームページを作ると、それが実績にもなりますし、ホームページを運用する経験にもなるのでおすすめです!
3.モニター受注こそ、価格と目的を明確にしよう
初めての実績づくりで、モニター価格で仕事を受ける方も多いと思います。私も最初は無料で受けた案件がありました。
ですが、モニター受注は「目的を持つこと」「価格の見通しを立てること」がとても大切です。
「◯件まではモニター価格で」「そこからは段階的に単価を上げていく」と決めておくことで、ずっと安売りし続ける、という状況を防げます。
最初は時間がかかるし、慣れないことも多いですが、経験は必ず血肉になっていきますので、しっかり計画的にステップを踏んでいくことが大事です^^
4.集客は“コツコツ”の積み重ね。焦らず育てよう

最初私はみんなインスタで発信しているし、「インスタで発信すればすぐ仕事につながる」と思っていました。でも、実際にはすぐに結果はなかなか出ないのが現実でした。
Web制作は数千円のものとは違って高単価なサービスです。SNSで見かけただけの相手に、すぐにお願いしようというお客様は少数だと思います。
だからこそ、「この人にお願いしたい」と思っていただけるような信頼づくりが必要なので、そのために日々の発信活動がとても大切になっていきます。
SNSやブログ、自分のホームページは“信頼の土台”。発信を続けることで、自分の世界観や想いに共感してくださる方と出会えるのです。お花を育てるように、コツコツと土を耕し、水をあげて、少しずつ育てていきましょう。
5.フリーランスは時間とお金の管理も仕事の一部
フリーランスは自由な働き方ですが、そのぶん「自己管理力」が必要です。
たとえば、
- 確定申告や経費管理
- 家族の手続き(開業届・保育園への届け出など)
- スケジュール管理
これらも全部、自分でやらなければなりません。
特に子育て中の方は、時間の使い方が本当に重要です。仕事・家事・育児、それぞれのバランスをどう取るか、自分に合った働き方を見つけていく必要があります。
私自身もまだまだ試行錯誤の毎日ですが、「自分がどこに時間を使いたいか」を意識して動くだけで、かなり変わっていくと思います。
フリーランスWebデザイナーになってみて気づいたリアルな話:まとめ

フリーランスWebデザイナーとしての働き方は、自由である一方で、自分自身で選択し、学び続けていく力が求められます。スキルだけではなく、ビジネス視点や発信力、そして時間とお金の管理もすべてが「仕事の一部」だと私自身も実感しています。
私自身も最初は右も左もわからず、不安や迷いの連続でしたが、ひとつずつ経験を積みながら、「こうすればうまくいくんだ」という感覚が少しずつ育ってきました。
これからフリーランスとして活動していきたい方や、今まさに奮闘中の方にとって、今回の内容が少しでもお役に立てたら嬉しいです。