
こんにちは!Webデザイナーの村松侑希です。
今回は、フリーランスのWebデザイナーの方が実績作りのためにモニター募集をするときに「無料で受けるべきか?それとも有料にするべきか?」という内容をお伝えします!
私自身駆け出しのころ、モニター募集するときの価格設定にはかなり頭を悩ませました。フリーランスを始めるとき、まず実績を作ることが大切!すぐ動き出したいところですが、実際最初に無料で受けるべきか、それとも有料にするべきかは、多くの方が悩むポイントだと思います。
ホームページ制作のモニター募集を受けるときの価格設定

結論からお伝えすると、私のおすすめは有料で受けることです!
ただ、無料で受けることにもメリットがあるので、それぞれの良し悪しを理解した上で選ぶことが大切だと思います。ちなみに私は、Webデザインスクールの卒業制作で、カフェをやっている友人に声をかけて、「今Webデザインの勉強をしているから、勉強のために制作させて欲しい」と無料で受注したのが始まりでした。
無料でも有料でも受注したことがあるので、そのメリットデメリットについてお話ししていきます!
無料と有料でホームページを受注した時のメリットデメリット
無料モニターのメリット
- 依頼を受けてもらいやすい
- 心理的ハードルが低い
- 実践的な経験を積める
無料のメリットとしては、実績がゼロの状態の時でも無料なら、と依頼が通りやすいこと、またこちら側もまだスキルに自信がない場合には心理的ハードルが低いことも挙げられます。お金をいただかないことで自分に対して余計なプレッシャーが少しでも減ったり、はじめての仕事でも失敗しても大丈夫と思いやすいのもメリットですよね。
無料モニターのデメリット
- クライアントさんの意識が低くなりやすい
- 時間と労力に見合った報酬が得られない
私的に1番のデメリットはクライアントさんとの意識のズレが生じてしまうことです。 ホームページ制作は基本的にはデザイナーに丸投げというのは難しく、 どんな方向性で進めていくのかをすり合わせていったり、写真や文章等の素材をお客様の方で用意していただくという労力がかかるので、無料だと後回しでもいいかとなってしまう可能性が高くなります。
また、私たちの方も「無料で受けているから」と、自分自身のモチベーションが下がる可能性があることです。 実は、デザインスクールの先生に、あまり低単価や無料で受け続けないようにね、と言われたことがあり、 その話を聞いたときは、こちら側は受注しやすいしお客様側は安く作れるのだからお互いにwinではないのかなと思っていました。 何件かモニター価格で受けた時に、こんなに動いてこの価格か、と思った瞬間にその先生のおっしゃる意味が理解でき、ハッとしたことを覚えています。
私たちはお客様の大切な事業のホームページをお任せいただいているのに、「これは低単価だから」とそんな気持ちを抱いてはならないと思いました。ご依頼くださるお客様のためにも、その先のお客様のためにも、労力に見合う金額をいただくことが、お互いに協力しあって、しっかりと伝わるホームページのために力を尽くせることだと実感しました。
有料モニターのメリット
- クライアントさんの意識が高まり、真剣に取り組んでもらえる
- 今後の価格設定の基準ができる
- 自分自身のモチベーションアップにつながる
- より本気度の高いクライアントさんと出会える
一番のメリットはクライアントさんに真剣にホームページを作る過程に取り組んでいただけることだと思います。また、最初は報酬をいただくことに対してドキドキすることもありますが、それが良いモチベーションになって、より良いものを作ろうと言う意欲につながります。

自分がもしお客様側でも、金額を少しでも出してより良いものが出来上がるのであればお支払いしたくありませんか?^^
また、最初は価格設定にとても悩むので、モニターで受注することによって
「このくらいの作業量ならこの価格が妥当かも」
「こんなに多い作業量はもう少し上げないとしんどい・・」
など価格の判断を実感できることもメリットだと感じます!
有料モニターのデメリット
- 無料よりは依頼が来にくい
- 価格設定で悩む可能性がある
「実績がないなら無料でいい」という考えの方からは断られる可能性があるのがデメリットとしてあげられます。特にホームページ制作は価格がピンキリなこと、また一般的に相場をし知らない方が多いため価格を理由に依頼をためらう人もいらっしゃいます。
無料であればすぐに受注スタートできますが、モニター募集で有料にする場合、そもそもモニター料金はいくらにすればいいのかと迷ってしまう材料になってしまうこともデメリットかもしれません。
ホームページ制作のモニター価格の決め方と受注の進め方
まずはモニター価格を決めていきましょう。最初の有料案件は、決めうちで3〜5万円からスタートする方が多いです。どんな内容のサイトがニーズがあるのかを把握しながら、デザインスキル、お客様とのやり取りに慣れましょう!
何件受けたら次はこの価格にあげよう、とステップアップすることが大切です。ずっとその低単価のままだと時間あたりの労力が大変なことになってしまい疲弊してしまうので、正規料金まで少しずつでも単価を上げていきましょう。
特に、まずは実績を積むのか、お客様対応になれるのかなど、なんのためにモニター受注するのかという目的を自分で把握するのが大切です。 その目的を持ってモニターを募集することで、実績がたくさんたまってきているのに低単価で疲弊するということを避けられるからです。
まとめ:無料or有料、どちらを選ぶ?
実績がゼロの状態では、無料でモニターを受けるのも選択肢の一つです!ただし、長く続けるのではなく、「何件まで」「どの条件で」という形で制限を設けることがポイントです。
一方で、有料モニターを実施することで、クライアントとのやり取りの質が向上し、価格設定の基盤ができます。最初は低価格だったとしても、「モニターが終わったら正規価格で」というステップを踏めば、疲弊してしまうような状態からは逃れられます!
どちらを選ぶにしても、自分とクライアントさんが納得できる形で進めることが重要なので、まずは「この価格なら自信を持って受注できる!」というところから始めてみてくださいね。

